パパイン酵素について


食物の王様

「食物酵素」のなかでも酵素の王様と言われるのがパパイヤです。パパイヤに含まれている酵素には、タンパク質、脂質糖分を同時に分解するパパイン酵素以外にもキモパパイン、カルパインなどの酵素も豊富に含まれています。


なんと熱に強い

食物酵素はタンパク質の一種で、熱に弱い物質です。ほとんどの食物酵素は42~48度で活性を失います。しかし、南国のフルーツに含まれる食物酵素の多くは、少し高めの温度でも酵素活性を失いません。例えばキウイの場合においても、40℃から60℃の間でも酵素は活性するそうです。さらにグリーンパパイヤに含まれるパパインは100℃の温度でも酵素活性を失いません。


しかも、胃酸につよい

私たちの体は、胃酸によって体内に悪影響をあたえるような有害物質を死滅させる働きを備えています。胃酸はph2前後と大変強い酸性です。ほとんどの食物はこの胃酸によって変質します。しかし、パパイン酵素はph1.2でも変質しません。


医薬品として

グリーンパパイヤに含まれるパパイン酵素は医薬品指定されています。言葉を返せば、医薬品として認められるほど効果が強力で、間違った食べ方をすると危険だということです。そのため、医薬品外のサプリメントにパパインを含んで販売することは薬事法で禁じられているほどです。


工業用品や日用品に利用

パパイン酵素のタンパク質を分解する能力を皮なめしや洗剤などに応用したりしています。汗しみや食べ物しみは石鹸(界面活性剤)だけでは汚れを落としきれないので、タンパク質を分解する酵素であるプロテアーゼを含んだパパイン酵素入りの洗剤が広く利用されています。