パパイヤの栄養素 ビタミンの種類と働き パントテン酸

パントテン酸

糖質・脂質・タンパク質の代謝に働き、
抵抗力をつけるのに欠かせない成分です。

体内のすべての組織に必須のビタミン。

パアセチルCoA(コエンザイムA)は、3大栄養素の糖質・脂質・タンパク質からエネルギーがつくり出されるときに、100種類以上もの酵素に必要不可欠な補酵素ですが、パントテン酸そのアセチルCoA(コエンザイムA)の構成成分として、生命活動に必須の多彩な作用を担っています。

HDL(善玉)コレステロールを増やす。

ビタミンB1が主に糖代謝の中心的役割を果たすのに対してパントテン酸はB2とともに脂質代謝にも大きく関与し、心臓や血管の病気の予防につながるHDL(善玉)コレステロールを増やす働きがあります。動脈硬化の予防にもつながり、自律神経伝達物質(アセチルコリン)の産生にも関与しています。日頃、昼間っから居眠りをする、怒りっぽくなる、疲れやすい、胃が痛い、足の指が痛むなどの症状があれば、潜在的なパントテン酸欠乏症に注意しましょう。

抗ストレス作用をもつ副腎皮質ホルモンの生成を助ける。

人はストレスを受けると、副腎において副腎皮質ホルモンをつくって血糖値を上昇させ、エネルギーを増大させることで、ストレスに対応しようとします。パテント酸は、副腎の働きを強化するため、副腎皮質ホルモンの産生を促進して抵抗力をつけます。また、皮膚や毛髪を健康に役立つコラーゲンの生成に必要なビタミンCの働きを助ける働きがあり、ストレスなどが原因による肌荒れや毛髪の抜け防止に役立ちます。

欠乏症・薬理作用

無気力・不眠・副腎障害・めまい・手足のしびれ・口内炎・関節炎

パントテン酸の名の由来は、ギリシャ語の「広くどこにでもある」という言葉から命名されたとおり、いろいろな食品にまんべんなく含まれています。そのため栄養状態がよほど極端に悪くならない限り、欠乏症は起こりません。しかし、ストレスの多い人や、アルコール・コーヒーを多く飲む人、抗生物質を常用している人は毎日補給することが大切です。