パパイヤの栄養素 ビタミンの種類と働き ビタミンC

ビタミンC

お肌を健康に保ち、貧血の予防や風邪の予防から
がんの予防まで多様な機能を果たします。

糖質の代謝に関わる補酵素として活躍。

身体を構成するタンパク質のうち、約30%を占めるコラーゲンの生成に働きます。コラーゲンは、細胞と細胞をつなぐ接着剤のような働きをし、皮膚、血管、じん帯、骨、軟骨を作っています。体の中でビタミンCが不足してくると、肌のつやや張りが失われ、血管も弱くなって全身のあらゆるところから出血しやすくなります。

体内で様々な化学反応に関わっています。

ビタミンCはコラーゲンに含まれるハイドロキシプローリンというアミノ酸の合成に必要なばかりでなく、エピネフリンというホルモンの分泌にも大きく関わっています。エピネフリンは興奮や緊張などのストレスが続いたときに副腎髄質より分泌される神経伝達物質で、血圧や血糖値を上昇させストレスに対抗します。 また、紫外線が皮膚を刺激すると、メラノサイト内にあるチロシンというアミノ酸がチロシナーゼという酵素の働きを受けてメラニンという黒い色素になります。ビタミンCはこのチロシナーゼンの働きを抑制して、メラニン色素の沈着を防いでくれます。

抗酸化物質としての働き

ビタミンCには抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、私たちの体を構成している細胞が酸素の一種であるかっつぇい酸素の活性酸素の毒性によって傷つくのを防ぐ働きです。体内のカタラーゼやスーパーオキシドジムターゼといった活性酸素消去酵素と一緒になって動脈硬化や心疾患を予防することが期待できます。

欠乏症・薬理作用

壊血病

脱力や体重減少、鈍痛に加え、皮膚や粘膜、歯肉の出血およびそれに伴う歯の脱落、変化、創傷治癒の遅れ、低色素性の貧血、感染への抵抗力の減少が見られます。

メレル・バロウ病

生後6–12か月の間に発生し、症状として軟骨や骨境界部での出血、血腫、骨組織の形成不全、骨折や骨の変形、出血や壊死、歯の発生障害が生じます。