パパイヤの栄養素 ミネラルの種類と働き マンガン

マンガン

骨の発育に重要で、「愛情のミネラル」とも呼ばれています。

さまざまな酵素を構成

骨や関節を丈夫にする結合組織は、マンガンが関与する酵素がなければ合成できません。また、マンガンは糖質や脂質、タンパク質の代謝に働く酵素を合成しエネルギー生成に役立っています。
そのほかにも、尿素の合成に関わるアルギニン分解酵素、乳酸から炭水化物を合成する初期の段階を触媒する乳酸脱炭素酵素、インスリン生成に関わる酵素、スーパーオキシドジスムターゼ (SOD) 等のさまざまな酵素の構成成分あるいは酵素を活性化する成分としてさまざまなところで働いています。

「愛情のミネラル」のゆえん

マンガンは性ホルモンの合成に関わり、不足すると生殖腺障害を引き起こすこともあります。また、マンガンを含まないエサで飼育されたウサギは子を育てないという実験結果がしられており、マンガンは母性愛をコントロールする中枢神経に関わっているとも言われています。また、マンガン欠乏動物の母親から生まれた子には運動失調や平衡機脳障害が見られることがわかっています。

マンガンを摂りすぎると

日常の食生活でマンガンを摂りすぎて健康を害することはまずありません。職業による粉塵由来の中毒では肺炎が、慢性の中毒ではパーキンソン病に似た中枢神経系の障害が知られています。

欠乏症・薬理作用

・骨の形成やエネルギー生成に役立つ
・生殖機能の低下を予防する
・神経刺激伝達に関わる
・糖尿病を予防する
・脳にある下垂体を活性化する
・体の酸化を防ぐ